三角筋中部線維への超音波治療で可動域が拡がったケース
最近はサッカーの影響でついついサボりがちになっているブログ(^^;マイペースに書いていきます。
今回は肩関節周囲炎について。
少し前から、他のスタッフが診ていた患者さんを代わりに診ることになりました。
肩の屈曲(前に腕を挙げる動き)90°、外転(横に腕を開く動き)60°と、著明な可動域制限がありました。
肩峰下の痛みが強く、軽く圧をかけても痛みがありました。一度は痛みが引いていたそうなのですが、1ヶ月ほど前から痛みが増悪してしまったようです(>_<)
他動運動でも痛みがあるため、関節包の拘縮度合いもハッキリとわからない状態。
肩挙上時は、三角筋に過度な緊張が入り、上腕骨頭という腕の付け根が上に引き上げられてしまい、痛みを伴う可動域制限が出ている状態でした。
そこで、三角筋の状態をチェック。
三角筋中部線維には4本の起始腱があるのですが、その腱の間に強い圧痛がありました。
※写真はイメージです。
何年か前の肩関節学会に参加したときに、この部分に硬結や筋スパズムが出来ることがあると聞いた記憶があります。………何年も前なので、どこで誰が話していたかは記憶に無いのですが…(>_<)
通常、この部分の硬さは徒手的にも改善は可能なんですが、今回は圧痛が強いため超音波を用いて治療してみました。
仕事の都合上、週1回の来院でしたが超音波での治療を開始して3回目の時には圧痛もほぼ改善し、挙上時の上腕骨頭の引き上げも軽減していました。
伸長性が低下した筋へのアプローチも加えることで、3回目の治療後は屈曲135°、外転90°まで可動域が拡がりました(^^)
顔を洗うのもツラかったようですが、最近は痛み無く出来ているようです。
………とは言え、まだ可動域制限が残っており、日常生活での問題点も取りきれていないので再評価して治療のプランをもう一度組み直さないといけないですね(^^;
いろんな治療法があるので、適した選択が出来て効果が出れば方法は何でも良いと思います。
今回の超音波での治療も、あくまで1つの方法です。物理療法などの道具も含めて、早期に改善させられる道筋を立てられるようになっていきたいですね(^^)
それでは、今回はこの辺で。_(._.)_