理学療法士 恩田誠(トレーナーチームEsperanza)の治療日記

整形外科勤務の理学療法士、恩田誠(トレーナーチームEsperanza)の日々の評価や治療を日記として書いていきます。あくまで個人的な見解や治療結果ですが、誰かしらのプラスになれれば!という思いで細々と書き続けていこうと思います。

小指が曲げられないから上手く字が書けない。

三郷市の整形外科に勤務する理学療法士の恩田です(^^)

 

少し前の話ですが、年末に肩の治療をしていた患者さんから「小指が曲げられないせいか年賀状を書くのに上手く字が書けなかった」という訴えがありました。

 

右小指には屈曲制限(曲げられない)がありますが、これが字を書くときにどのように作用するかイメージ出来ますか?

 

小指を握った状態と伸ばした状態では 、字を書くときの肩の動きが変わってきます。

①小指を握る
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②小指を伸ばす


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※写真がわかりづらくてすみません_(._.)_ほんとかな?と思った人は試してみてください。

 

小指を伸ばした状態で字を書こうとすると腕が外側に開きやすくなるため、字を書くときの横へのブレが大きくなります。そのため、字が上手く書けないことにも繋がることがあります。

 

※小指を伸ばした状態の方は肩に問題がなければ脇を閉めた状態にしたり手首を反らすことでも代償出来ますが、結果的に肩や肘などに負担をきたす場合や必要以上に親指に力を入れてしまう場合もあります。

 

小指が曲がらない状態だからと言って、字を上手く書くために小指の屈曲制限を改善すればいいか?(改善するまで字を書くことを待ってもらえばいいか?)………というと、それは違うと思います。

 

曲げられない、曲げる方向に力が入らないのであれば補助出来るものを使う方法もあると思います。

 

全く特別なことではないですが、ペーパータオルやティッシュペーパーを丸めたものを小指で握りながら、字を書いてもらうだけでも書き方に変化が出てきました(^^)

この患者さんは最終的に50枚全て手書きで年賀状を書いたそうです。。すごい。自分には無理。笑
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このようにちょっとしたことで変化を感じることや、肩などの動きに手首や指が関連していることを理解した上で、患者さんにも自分の現状に向き合ってほしい、と思います(^^)

 

それでは今回はこの辺で(^^)