ステップを踏むと投げ方がめちゃくちゃになる
過去のブログにも「小学生でつま先立ちが安定しない子が多い」と書きましたが、前足部に荷重をかけてバランスを取ることが出来なかったり、動作時に過度に後方重心になってしまう子は本当に多いと、最近ひしひしと感じています。
今回は投球時に肩を痛めた小学3年生の子で、ウチに来る前に他院で2~3ヶ月リハビリをしていたそうです。翼状肩甲が問題と言われトレーニングをしていたと言っていました。
たしかに投球側の肩甲骨に安定性はありませんが、単純に肩甲骨まわりのトレーニングだけではなかなかプレイに反映されてきません。
しかも小学3年生(当時は2年生)ではすぐに単調なトレーニングに飽きてしまうことが多いんです(^^;……ほんとに。笑
今回のタイトルとは少し離れてしまうので、この辺の話は省略させてもらいます。
投球動作を指導しはじめて2ヶ月ほどで止まった状態からの投球フォームはだいぶ良くなりました。痛みもありません。
保護者やコーチからの話でも投げ方が良くなっているとのことでしたが、新年度から外野を守ることが増え、ステップを踏むと投げ方がめちゃくちゃになってしまうと相談されました。
実際にステップを踏んで投球を行ってもらうと、足の裏全面が地面に着いた状態でステップを踏んでいました。
いわゆるベタ足。ステップを踏むときもバタバタと音がなるくらいです(^^;また、下半身がうまく使えていないため、腕に過度に力を入れた手投げの状態になっています。
これではまた肩や肘を痛めてしまう可能性が高くなってしまいます(>_<)
そこで、まずはステップを踏んだ投げ方の見本を見せました。
次に前足部に荷重をかけたまま身体を動かしてもバランスが崩れないようにするため、踵(かかと)は挙げたまま膝を揃えてしゃがみこみ、
その状態からバンザイをして立ち上がる。
この運動を5回ほど行い、再度見本を見てもらってから、本人にステップを踏んで投げてもらいました。
すると、ベタ足は改善され、投球側の腕の挙がりも良くなり、腕の振りにも改善が見られました。
指導自体は大したことをやっていません。
スポーツ障害を見る上で動作の問題点を見つけられることと、単一な動作だけでなくあらゆるバリエーションの中でも負担のかかりにくい状態になっているか?を見ていけることも必要だな。と改めて感じました(^^)
実際、指導の方法は年代やポジション、選手(患者)の性格などによっても変わってきますからね。指導の方法にもバリエーションが大事ですね!
それでは今回はこの辺で。_(._.)_
あっ……次週はGWで帰省するためブログはお休みします。